当槇果樹園の古いお客様で俳人の阿部月山子さんがわざわざ我が家においでになり、仏前に「弔句」を手向けてくださいました。
「さくらんぼ灯りてたどる黄泉路かな」というもの。(俳句を横書きで紹介するのはいかがなものかと思いますが、無知なるが故のこととお笑いください。)
「『黄泉路』とはあの世への路のこと、そこにさくらんぼがぼんぼりみたいにともっている様です」と解説してくださいました。
何度も読み返しているうちに、カミさんが白装束に手甲、脚絆、編み笠(いずれも納棺のときに入れた)を身にまとい、こちらを振り返りながら歩いていく姿がふっと浮かんできて…また涙でした。