東日本大震災から昨日で丸1年、多くの生命と財産を失った被災地の皆様に心からのお見舞いを申し上げます。
被災地にはまだまだ多くの困難があるようですが、1日も早い復興を願っております。
あの日、私のところは震度5強、地震そのものの被害はさほどではありませんでしたが、一昼夜の停電に見舞われました。
5部咲きぐらいだった我が家のハウスサクランボを守るために、写真のような粉ミルクの缶に、ローソクを詰め込んでぼろきれをいれ、火をつけたものを10缶、石油ストーブを2台、ガスコンロを2台、20アールのハウスに入れました。
でも今考えれば、この程度では全くの気休め程度の熱量しかありませんでした。
たまたまあの日は冷え込みがさほどでなったことで、サクランボの花は凍結することなく無事切り抜けることができたのでしょう。
翌日、夜8時半ころに電気がついた時には、ありがたくて涙を流さんばかりに喜んだことは忘れられません。
でも、この程度のことで大騒ぎしていたことは、その後の燃油不足、風評被害などを加えても、被災地の皆さんの深刻な状況を思えば「屁」みたいなもの。高い安いは別にして、売るものがあっただけでも幸せだったのです。
東北のみんなが落ち込んでいても復興は成り立ちません。被害が少なかったところはそれなりに、今までどおりの経済活動を維持することも復興の一助と思い、普段どおりの農業を続けましたし、それしかありませんでした。
義援金やボランティアも、形ばかりのことは一応私もしていますが、自分の本業にこれまで以上に傾注することしか、今の私のできる復興策はないと考えています。