村山市の湯の沢に伝わる奴行列が10年ぶりに繰り出されました。湯の沢に暮らす私の一番上の姉から「見に来ねが?(来ないか}」と招かれ、娘夫婦に孫と私、つまり家族全員で行ってきました。
義兄の話では幕末の慶応年間から伝わっているらしく、奴道具は秋田の佐竹藩のものとか。
なぜ秋田藩のがここにあるのかは聞かずじまいで…(幕末に秋田の殿様が将軍に意見を申すべく江戸に向かったおり、その途上「大政奉還」の報を受け、東根あたりから引き返した…というテレビの歴史番組をいつだったか見たことがあります。それとかかわりがあるのかも…?)
その説を納得させるに十分なほど、はさみ箱(一番前)や毛やり(後)には風格があり、見た目以上に重そうです。
屈強な若者でないと振り回せないので、奴に選ばれるのはかなり晴れがましいわけで、当然希望者も多いとのこと。
でも、およそ10年ごと、村の慶事があった時にしか出さないことから、そのチャンスに恵まれるのはごく少数の男に限られます。それだけに彼ら「奴」の心意気!!がその所作に表れていました。